АРАКС


ИСПОВЕДЬ (1980年)

   アラクス / ?
    (MELODIYA RECORD COMPANY EUROPE: MRCE-091101 / ロシア盤CD)



jacket photo







グループ名はなんと読むのでしょうか? 英語での表記はAraksらしいので、АРАКСでアラクスと読むのかもしれません。この表記からもわかるように、ロシアのグループのようです。ジャケットも含め、みんなロシア語で書いてあるため、どれが曲名でどれがメンバー名なのかといったことがぜんぜんわかりません...

アルバム1枚で40分程度というのは、LPで育った自分にとっては非常にいい長さです。この40分の中に、パワフルであったりドリーミーであったりとドラマがあります。

最初はシンセサイザーがけっこう唸るスペーシーなシンフォニック・プログレッシヴ風に始まるのですが、ロシア語のヴォーカルが入るところからやにわに熱いハード・シンフォニック風へと展開していきます。かと思うとストリングスの音が聞こえ、合唱も入り込んできたりして、落ち着いた奥深さもかもし出します。さらにはCamel(キャメル)やGotic(ゴティック)などを思い出させるような暖かいフルートの音色のドリーミーでファンタジックなパートもあります。このアルバム、どうやら組曲のようになっているようで、このフルートのファンタジック・パートがアルバム中に何度か現われては消え、アルバムの最後はこのパートで幕を閉じるといった構成になっています。

アルバムの中間あたりの部分では、なんだか詩の朗読にBGM&SEをつけてみましたみたいな感じになってしまい、自分の好みからするといまいちなんですが、それ以外のパートでは、力強く朗々と歌い上げるという古いイタリアン・プログレッシヴにも通じるようなパートがあったり、シンセサイザーとギターによるスリリングな演奏があったりと、飽きさせません。いくぶんリズムがもたついているところも含めて、全体に東欧らしいひなびた叙情と哀愁もほどよく感じられるシンフォニック・プログレッシヴ・ロックだと思います。

(2006.01.29)







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