VINCENZO SPAMPINATO


biography

   ヴィンチェンツォ・スパンピナート/バイオグラフィ







 シチリア州カターニア出身のVincenzo Spampinato(ヴィンチェンツォ・スパンピナート)は少年時代から音楽を始め、地元でいくつかのグループに参加しました。
 最初はロックを演奏していた彼ですが、グループが変わるごとにだんだんと実験的なポップスやフュージョン、そしてワールド・ミュージックへと、演奏スタイルを変えていきました。

 1976年に歌手・作曲家としてワーナー・ブラザースと契約し、プロの音楽家としての活動を始めました。そして1978年には彼の自作曲「E' sera」がFestivalbar(フェスティヴァルバール)音楽祭で2位を獲得と、順調なスタートを切りました。

 また、ツアーも積極的に行ないました。
 1978年には、デヴューしたばかりのAlberto Fortis(アルベルト・フォルティス)や、いまでは絶大な人気を誇るロック・シンガーとなったVasco Rossi(ヴァスコ・ロッシ)と一緒にツアーをまわりました。このツアーは、Vasco Rossiにとってははじめてのコンサート・ツアーだったそうですが、Vascoも同じころのデヴューなのでしょうか。
 1980年のツアーでは、すでに人気のあったグループ、New Trolls(ニュー・トロルス)とツアーに出ました。このときに交友関係ができたのか、スタジオ録音でもNew Trollsが演奏で参加したものがあります。
 さらに、Riccardo Zappa(リッカルド・ザッパ)とも一緒にツアーを行ないました。

 2000年現在、Vincenzoは『Vincenzo Spampinato』『Dolce e Amaro』『Rime Tempestose』『Dolce Amnesia dell'Elefante』『Antico Suono degli Dei』『l'Amore Nuovo』『Judas』のオリジナル・アルバム7枚と、ベスト盤『Il Raccolto』1枚をリリースしています。また、オフィシャル・サイトのバイオグラフィには載っていないのですが、たぶん古い録音を集めたベスト盤なのだろうと思われる『E' sera』というCDもあります。
 アルバム『Antico Suono degli Dei』では、タイトル曲(だと思います)でMatia Bazar(マティア・バザール)と一緒に1991年、Cantagiro(カンタジロ)コンテストに参加。また1992年の『l'Amore Nuovo』ではLucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)とFranco Battiato(フランコ・バッティアート)の協力を得てテンコ賞(Premio Tenco)を獲得しています。

 基本的にはイタリアらしい柔らかさを持った暖かいポップスが持ち味のようですが、1995年のアルバム『Judas』ではワールド・ミュージック的なアプローチを見せ、今後の展開に期待を持たせました。
 しかしその後、オリジナル・アルバムのリリースがなく、BMGがディストリビュートした1992年の『l'Amore Nuovo』と95年の『Judas』からの曲で構成されたベスト盤『Il Raccolto』をBMG傘下の廉価盤レーベルTringから1997年にリリース、同年に地元シチリアでは所属する音楽事務所のLengi Musicから、やはりベスト盤だと思われる『E' sera』をリリースしただけで、新規のレコーディング活動からは遠ざかってしまっているようです。
 そのうえ現在では、彼のアルバムはどれも入手困難になっているようで残念です。

 彼は自分で歌う以外にも、イタリア内外の多くのアーティストに歌詞を提供しています。彼の詩を歌ったシンガーには、Fausto Leali(ファウスト・レアーリ)、Irene Fargo(イレーネ・ファルゴ)、Viola Valentino(ヴィオラ・ヴァレンティノ)、Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)、Patrizia Bulgari(パトリツィア・ブルガリ)、Sebastian Casanova(セバスチャン・カサノヴァ)、Gonzalo(ゴンザロ)、Ricarudo Montanier(リカルド・モンタニエール)、Kiara(キアラ)などがいます。
 Fausto Lealiの1994年のアルバム『Anima Nuda』に収録されている「Con chi mi Scorderai」「Il grande cuore della terra」、Riccardo Fogliの95年のアルバム『Fogli su Fogli』に収録されている「Amore di guerra」「Per Lucia」などはVincenzoが歌詞を提供した曲です。

 シンプルであることを好む彼は、Alberti(アルベルティ)、Borges(ボルゲス)、Esenin(エセーニン)、そしてなによりもLeopardi(レオパルディ)の詩が好きなのだそうですが、みな有名な詩人なのでしょうか? 不勉強なため知りません。
 また、薄っぺらな音楽を嫌う彼は、音楽をより深く探求することに強い興味を持っているそうです。

 最近では故郷のシチリアにずっと引っ込んでしまっているようですが、ファンクラブなどは活動を続けているようなので、地元ではいくらか活動をしているのかもしれません。
 彼の音楽は、最近の時流には乗りにくいとは思いますが、カンタウトーレ世代以降のイタリアのポップスが1970年代から持っていた良さを大事に残しているものだといえます。細々とでもいいので、長く活動を続けてもらいたいカンタウトーレです。

(2000.09.16)








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