CD1
1: QUANTI ANNI HAI
2: SBALLI RAVVICINATI DEL TERZO TIPO
3: VALIUM
4: REWIND
5: NESSUN PERICOLO... PER TE
6: BLASCO
7: ORMAI E' TARDI
8: ....STUPENDO
9: MEDLEY ACUSTICO
10: JENNY E' PAZZA
11: SALLY
12: L'UNA PER TE
13: SENZA PAROLE
CD2
1: VIVERE
2: SIAMO SOLO NOI
3: MI SI ESCLUDEVA
4: GLI SPARI SOPRA
5: DELUSA
6: IO NO
7: C'E' CHI DICE NO
8: BOLLICINE
9: VITA SPERICOLATA
10: ALBACHIARA
11: REWIND. RADIO EDIT
prodotto da GUIDO ELMI e VASCO ROSSI
ALVERTO ROCCHETTI: tastiere
CLAUDIO GOLINELLI: basso
JONATHAN MOFFET: batteria
MASSIMO RIVA: chitarra
STEF BURNS: chitarra
FRANK NEMOLA: programmazione e cori
ANDREA INNESTO: fiati e cori
CLARA MORONI: cori
スタジアム級のコンサートを余裕でソールドアウトできるイタリアのトップ・アーティスト、Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッシ)。イタリア本国では絶大な人気を誇る彼ですが、ポップス系のシンガーではなくロック・シンガーだと聞いていたので、いままで後回しにしていました。
でも、2000年のサンレモ参加曲としてIrene Grandi(イレーネ・グランディ)に提供した「La tua ragazza sempre」が思いのほかよい曲で、とくにサビのメロディ展開には強く引かれるものがあったので、はじめて彼のCDを購入してみました。
このアルバムは2枚組のライヴ盤。はじめて彼のアルバムを聴くのなら、ベスト盤的意味合いもあるこのライヴがよいというアドバイスをもらったのでこれにしたのですが、それは正解だったと思います。
たしかに基本はロック・シンガーで、当然その曲もロック的なものが多いのですが、Ireneに提供した曲に聴かれたメロディ・センスのよさがそこここに光っているため、ただのパワフルなだけのロックにはならず、楽曲として魅力が感じられる部分が多くあります。そして、そのメロディのよさは、スローな曲ではより一層、輝きをまします。
こういったメロディ・センスは、やはりイタリア的だと感じます。
曲調的にロックの比率が高いので、完全にポップス系の音楽ファンには多少きつい面もあるかもしれませんが、いわゆる洋楽ロックも楽しめるイタリアン・ファンなら、素直に「よい」といえるのではないでしょうか。
ちなみに自分は、CD1のM8「...Stupendo」からM9「Medley acustico」の流れに『Wish You Were Here』や『The Wall』のころのPink Floyd(ピンク・フロイド)を思い出しました。ほかにも、あちらこちらでスケールの大きいドラマティックなメロディが聴けます。
スタジアム・ライヴを簡単に超満員にするといわれているVascoですが、このライヴが収録されたのはスタジアムではなく、毎年F1のレースが行なわれるイモラのエンツォ・フェラーリ・サーキットのようです。その巨大なサーキットを埋め尽くした大観衆の合唱も、彼の歌を一層ドラマティックに盛り上げています。
ちなみに、このライヴをはじめ、長年Vascoのステージでギターを弾いてきたMassimo Riva(マッシモ・リヴァ)は、事故かなにかで2000年に亡くなりました。死後、ソロ・アルバムが1枚リリースされています。