ESTRUCTURA


MAS ALLA DE TU MENTE (1978年)

   エストルクトゥラ / マス・アッラ・デ・トゥ・メンテ
    (DISCO ES CULTURA: S.C-200.2421 / ヴェネズエラ盤CD?)



jacket photo
  1. EN SU BUSCA
  2. EN EL TIEMPO
  3. MAS ALLA DE TU MENTE
  4. COMO UN SUENO
  5. CONFUSION
  6. HACIA DONDE
  7. LA GRAN CIUDAD
  8. SUENOS
  9. SU GENTE
  10. SU PRESENCIA
  11. IRREALIDAD
  12. UN NINO
  13. EL REGRESO
  14. EL MENSAJE A NUESTRA HUMANIDAD
  15. LA LLEGADA


Maria Eugenia Ciliberto: guitarra
Marisela Perez: lider vocal
Walton De Jongh: percusion, efectos especiales
Domenico Prioretti: bateria
David Maman: pianos, clavinet, string ensemble, moog sonisix
Agny Mogollon: bajo

narracion: Gustavo Pierral
arreglos: Estructura
produccion: Gonzalo Lazzari








ヴェネズエラ(南米でしたっけ?)のグループだそうです。デビュー・アルバム。

もうね、出だしからロックなビートにキーボードの速いアルペジオ、突然のスローへの場面転換、そして歌心あふれるヴォーカルと、一気にプログレ心をわしづかみにされましたです。

ギターをはじめ、すべての楽器がヘヴィ・メタルの洗礼を受けていないのが、自分にとってはとても好ましい。より人間的で情熱的でしかもハードなロックにドラマティックなプログレッシヴが乗っかっている。コンピュータ・プログラミングに頼らず、演奏者がそれぞれ自分の手足をフルに使って、自分の持つ演奏アイデアを実現しようと楽器を操っている。そうして出てきた「音」に、やはり心動かされてしまいます。

キーボードとギターを中心にした、緩急自在でいくぶん強引な展開も、少しフラワー・ムーヴメントのころを思い出させる女性ヴォーカルも、一瞬カルメン・マキ&OZのライヴ盤を思い出してしまったいかにもあの頃なキーボードの音色も、どれも好ましい。ナレーションを途中にはさんだトータル・アルバムというのも、いかにもプログレッシヴ・ロック的。演奏もメロディも構成も、どれをとってもロックの高揚感があり、聴いていてワクワクするプログレッシヴ作品になっています。

ドラマティックで美しくて、哀愁パートもたっぷりなのだけど、でもあとに残る印象が華やかでしあわせな感じがするのがまた、いい感じです。これまでに自分が聴いたことのある南米のプログレッシヴ・ロックって、深みのないユーロピアンみたいな印象のものが多くて、あんまり好きになれなかったのですが、このアルバムはかなり好きになりそう。突き抜けた感覚で素直にプログレッシヴ・ロックの演奏を楽しんでいる感じがするからかなぁ。これがヴェネズエラのロックの特徴なのか、それともEstructura(エストゥルクトゥラ)の持ち味なのかはわかりませんが、少なくともこのアルバムはプログレッシヴ・ロックの名盤のひとつといえそうです。

(2006.02.25)







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