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2000年12月30日(土)モントレー 晴れ
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 朝7時起床。身支度を整え、朝食をとりにモーテルのブレックファスト・ルームへ。クロワッサンを含む数種類のパン、シリアル、ゆで卵、果物と、コーヒー、紅茶、ミルク、オレンジジュースが好きなだけ取れるようになっている。

 シリアルとパン、ゆで卵、オレンジジュースとコーヒー、そしてバナナを食べる。なかでも卵がおいしい。アメリカ人がいうところの「ハッピーチキンが生んだハッピーエッグ」(薬漬け飼料を食べさせられているブロイラーが生んだのではない卵、というようなことらしい)なのかも。ゆで卵係の兄ちゃんはとってもフレンドリー。夜食用にシリアルをキープ。

 食後、キャナリー・ロウ(Cannery Row)へ向かう。その昔、サーディンの缶詰工場がいっぱいあったらしい。だからキャナリー・ロウ(缶詰工場街)という名前。スタインベックの小説にも『キャナリー・ロウ』という、この町を舞台にしたものがあるが、読んだことはない。

 モントレー湾内のオールド・フィッシャーマンズ・ワーフの桟橋の左側の海にアシカとラッコを発見。ほんとに「ふつうに」ラッコが浮かんでる。う〜ん、かんどーっ。いるんだねぇ、野生のラッコ。しばし見とれてしまった。うんうん、いいぞいいぞ。

 ラッコの余韻にひたりつつ(?)、歩いてキャナリー・ロウへ。キャナリー・ロウの海は、入り江になっているオールド・フィッシャーマンズ・ワーフの海よりも大きくて、波も高い。海に面したホテルのバルコニー(入場無料)から、しばし海に見とれる。揺れる波間に小さく、ラッコがたゆたっているのが見える。

 バルコニーをあとにし、海沿いの道をさらにキャナリー・ロウへ向けて歩く。道と海とのあいだの空き地に野生のリスを発見! めっちゃかわいいぞ。穴を掘って、そこに住んでるのかな。3人くらいいる。ときどき「ちぃ」とか鳴いてる。あ、こっち見た。道まで出てこないかなぁ。来ないよなぁ。
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 キャナリー・ロウのショッピングセンターへ到着。まだ時間がはやいからか、ほとんどの店がオープンしてない。でも、ショッピングセンター自体が海に面していて、手すりに寄りかかりながら海を見ているだけでも、けっこう楽しいんだな、これが。沖にはサーファーさんがボードの上で波を待ってる。そこから少しはなれたところにいるのはアシカかな。それともラッコ?

 ショッピングセンター内のコーヒーショップはもう開店していたので、カプチーノとカフェモカをテイクアウト。6ドル(700円くらい)。手すりに寄りかかり、海を見ながら飲む。手すりにはカモメ(?)の糞がたくさんなので、ちょっとデンジャー。

 11時過ぎ、海に面したレストランがオープン。そろそろランチのお客さんが入り始めるのかな。入り口のところでカップに入ったテイクアウト用のクラムチャウダーを売り始めたので、妻とひとつずつ購入。1カップ3ドル(350円くらい)。なんといってもクラムチャウダーはここの名物。やっぱり食べておかないとね。ちょっとしょっぱかったけど、クリーミーでとっても美味しいのでした。

 なんとなくおなかもいっぱいになったので、モントレー水族館(Monterey Bay Aquarium)へ。さまざまなヒトデとイソギンチャク、マンボウ、亀、ラッコなどを見る。やっぱラッコちゃんはめっちゃかわいいなぁ。海に行けば野生のラッコがたゆたってるけど、野生のこたちは遠くて顔がよく見えない。でも水族館のラッコちゃんは水槽のガラスのすぐそばまで来てくれるので、顔がよく見えるのだわ。

 ラッコを中心に3時間ほど水族館を楽しんだあと、おなかがすいてきたのでキャナリー・ロウのショッピングセンターに戻ることに。あれ? 妻よ、朝かぶっていた、ミッキーマウスのシルエットが刺繍で入った帽子はどうしたの? どっかで落としちゃったの? 少し探したけど、見つけられなかった。あららぁ。

 ショッピングセンターでなにか軽く食べようと思ったのだけど、手ごろなお店が見つからない。軽く食べるのが難しいなら、いっそのことしっかり食べようかと、映画『フォレスト・ガンプ』をテーマにしたレストラン「Bubba Gamp」をのぞいてみたのだけど、すでにウェイティング状態だぞ! 旅行ガイドにも載ってる有名店だしな。まぁ、並んでまで入りたくはないわな。

 ちなみに、店の前の広場ではガンプ(トム・ハンクス)のそっくりさんが、ガンプの扮装をして、観光客と一緒に写真を撮らせていた。あれでいくら取るんだろうか。







 まだ夕方4時前だけど、あたりが暗くなってきた。冬のカリフォルニアは日が暮れるのがはやいのね。それではゆっくりとフィッシャーマンズ・ワーフのほうに戻りましょう。

 せっかくだから、来たときとはちょっと違うところを通って帰りましょうね。はじめて来た街だから、いろんなところを自分の足で歩いてみたいし。あ、ここから砂浜に降りられるんだな。San Carlos Beach Parkって書いてある。それじゃ行けるところまで砂浜を通って戻りましょう。

 ついでだから、海の水にも触っておこう。これがカリフォルニアの海なのねぇ。カリフォルニアとはいえ、やっぱり冬は寒いし海の水は冷たいねぇ。なのにサーフィンしてる人もいるんだよねぇ。

 おや、あれは? ……死んだアシカが1頭、海岸に打ち上げられてた……。

 昨日、展望台から見えたアシカだらけの堤防は、コースト・ガード桟橋(Coast Guard Pier)というらしい。桟橋の途中まで入れるみたいだから、行ってみよう。おぉっ! 桟橋の先の岩の上には今日も、大量のアシカがガァガァと大騒ぎだぞ。

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 フィッシャーマンズ・ワーフに戻ってきた。昨日は見なかったハーバー沿いのデッキやみやげ物やなどを見て歩く。潮風が気持ちいいな。っていうか、自分ってけっこう港町が好きだったんだな。







夕方5時になり、おなかも本格的にすいてきた。そろそろ夕食にしようか。フィッシャーマンズ・ワーフ内の各お店をチェックしていると、『地球の歩き方』で「人気のお店」と書いてあった「Grotto Fish Market」でクラムチャウダーの試食を配っていたのでもらう。ガーリックがきいていて、昼間に食べたものより美味しい。

いろいろ見てまわった結果、ワーフの最先端にある「Rappa's」で食べることに、店の前の看板によると、1850年代から続く店らしい。妻はスペシャル・コンビネーション(14.95ドル。1700円くらい)、自分はスペシャル・チョッピーノ(21.95ドル。2500円くらい)を注文。ワインはモントレー産の白ワイン「Mirassy Riesling」(18ドル。2000円くらい)をチョイス。

スペシャル・コンビネーションには、イカと海老のフライ、温野菜、ワイルドライス入りのピラフが盛りあわさっている。チョッピーノは、2種類の白身魚、海老、サーモン、あさり、ムール貝、タコなどがトマトソースで煮込まれていて、かなり美味。とくにスープには魚介の風味がしっかりと感じられ、パンにつけて食べると最高。ワインは香りがさわやかで、スッキリした酸味と甘みがしっかり感じられるが、ドイツのリースリングよりも軽やかな気がする。美味しいシーフードとの相性はばっちり。食後にエスプレッソ(2ドル。230円くらい)を注文したが、これは苦いばっかりでもうひとつだった。

支払いには、はじめてカードを使った。伝票に自分でチップを書き込むのもはじめてで、ちょっとドキドキ。

店を出たのは夜の7時過ぎ。外はすっかり真っ暗だった。ホテルへ帰る途中、スーパーマーケット「Safeway」でナパ産のワイン「Sutter Home」のホワイト・ジンファンデルとメルローをそれぞれクオーターボトルで購入。おつまみ用のプロセスチーズと、シリアルようの牛乳も買って、あわせて6.50ドル(750円くらい)。ワインを買う際、レジのおばちゃんがニコニコしながらIDカードを見せろというので、ちょっとびっくり。どう見たってこっちはオッサンだし、最初は観光客相手の冗談かと思ったが、お酒を売る際の決まりなので本当に確認しないといけないらしい。しかたがないのでパスポートを見せて、売ってもらった。

ホテルに戻り、買ってきたチーズとワインをあけたが、このワインがすさまじくまずくて悲しくなった。日本の1本300円くらいで売ってるいんちきワイン(Bon Ma●cheとか)くらいにまずい。口直しに、昨日買っておいたジュースを飲んで寝る。



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