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2000年12月31日(日)モントレー 晴れ

7時30分起床。朝ごはんは昨日と同じ。9時過ぎに宿を出て、今日はMunicipal Wharfのほうへ行ってみる。観光地となっているオールド・フィッシャーマンズ・ワーフとは違い、こちらはいまも魚の水揚げとか卸売りとかをしている商業波止場。でも今日は日曜日なのでお仕事はお休みですね。


桟橋の下、すぐそばにアシカがたくさん泳いでる。


ここから眺めるフィッシャーマンズ・ワーフはなかなかきれいですな。桟橋にとまる鳥も、いかにも港町風。


ひととおり見たあと、フィッシャーマンズ・ワーフのほうへ。フィッシャーマンズ・ワーフからコーストガード桟橋のあいだの湾でアザラシを見物。岩の上で気持ちよさげに寝ている。手をたたいて音を立てると、それに反応してこちらを見るのがおもしろい。いや、寝てるところを邪魔してすまんね。

さらに桟橋へ近づき、昨日ラッコを見たポイントでラッコ探し。最初はよく見えなかったのだけど、目を凝らすと、ケルプに包まっているラッコふたりを発見。親子かな? 潮の流れに乗って、同じ向きで寝てる。ときどき動くんだけど、一向に起きる気配はないな。


この写真の真ん中あたりにケルプに包まったラッコ親子?がいるのだけど、よくわからないね。








11時過ぎ、フィッシャーマンズ・ワーフへ戻る。今日もGrotto Fish Marketでくらむチャウダーの試食をもらったけど、昨日よりどろっとしていて、ガーリックの味が薄い。これはこれで美味しいけど、昨日のほうがもっと美味しかったな。

11時30分、Domenico'sで昼食。魚介のたっぷり入ったスペシャル・スパゲティと、ショート・パスタをリゾット風にしたもの、モントレー産の白ワイン「Valente Chardonnay」を注文。ワインは酸味がきりっとしていて、ほのかに甘みもあって、なかなか美味しい。料理はすごい量で、美味しいのだけど、気持ち悪くなるくらいおなかいっぱいになった。食後にコーヒーは飲んだけど、デザートのケーキは食べられなかった。見本を持ってきてくれて、すごく美味しそうだったんだけどな。

レストランはヨットハーバーに面していたので、食事をしながらハーバーを見てたところ、ハーバー内にラッコ出現! すぐそばをのんびりと泳いでる。とっても近い位置でラッコを見ながら食事というのは、なかなか素敵ですわ。窓の外の張り出したところにはペリカンが休憩中。首を器用に曲げて、そこにくちばしの下側の袋をかぶせて、袋の裏生地(?)を陽にあててた。干してるのかな。

食後、ラッコが泳いでいたハーバーへ張り出した桟橋へ。すぐ目の前にラッコがいる! そのそばには、まるで「このラッコちゃんは私のよ」とでもいいたげなように、ずっとそばを泳いでいる鳥がいる。


「私のラッコちゃん」が海に潜っては浮かぶってことを繰り返すその姿は、見てるだけで楽しい。ずっと見てたかったんだけど、ラッコがだんだん沖のほうへ行っちゃって、見えなくなっちゃった。それではと、朝のケルプ巻きラッコはどうなってるかなと、様子を見に行きましょう。

いた。朝と同じ。相変わらずケルプにくるまって、たゆたってる。

ケルプ・ラッコを確認したので、またフィッシャーマンズ・ワーフへ戻り、ワーフ内のラッコ探し。しばらく探すと、ハーバーの近くにラッコ発見。ほんと、普通に普通にラッコがすぐそばにいるのねぇ。

寒くなってきたので、Abalonetti Deliでカプチーノを飲む。2.75ドル(320円くらい)。







今日は夕方くらいから夜中まで、First Night Montreyという町ぐるみの年越し祭が行なわれている。モントレー・ダウンタウンにあるヒストリック・パークのステージではバンド演奏もあるようなので、様子を見に行ったところ、ステージでカントリー系のバンドが演奏していた。





写真を撮っている自分の足元には、おじさんに連れられてきたバウが寝てました。

しばらく見物していたが、そのうちに終わってしまったのと、寒くなってきたこともあり、あたたまるために広場横のマリタイム・ミュージアムへ。今日は年末のお祭りのため、特別に入場無料でラッキー。むかしの航海士たちが使っていたコンパスや船の模型、旧アメリカ軍やスペイン海軍等の銃剣やサーベル、カブト、さらには灯台のライトの展示やキャナリー・ロウの缶詰工場の写真など、いろいろなものが展示されていて、なんだかテーマがよくわからない博物館だ。

ひととおりあったまったところで広場に戻り、次のバンドのステージを待つ。始まった音楽はインストのオールド・ミュージックで、MCやヴォーカルは一切なく、かなりいなたい。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「魅惑の深海パーティ」のシーンで演奏していたバンドのようだ。あまりにいなたいので、適当に見切りをつけて、ワーフのほうでなにかイベントのようなことはやっていないかと、見にいくことに。しかし残念ながら、ワーフではこれといって変わったことはやっていなかった。

しかたがないので、広場でチャイを買って少しあたたまってから、年末の街を見て歩くことにする。ダウンタウン内のほとんどの道が歩行者天国になっていて、わけのわからない紛争用具を売る屋台がたくさん出ている。

ダウンタウンの真ん中あたりにあるカンファレンス・センターのほうから音楽が聞こえたので行ってみると、なかでなにか演奏している。有料かなと思ったのだけど、けっこうみんな勝手に入ってるようなので、人ごみにまぎれて入り込んでみた。大きなホールで打楽器によるアフリカンな演奏をしてたので聴いていたのだけど、だんだん飽きてきたので、途中でホールを出る。2階の部屋ではディキシー・ジャズの演奏があるようなので、そちらを聴きにいこうとしたのだけど、じつはこの施設で行なわれている演奏会はすべて有料だったらしく、事前にどこかで入場パスを買う必要があったようだ。それをしらずにパスなしで入ろうとしたのだけど、部屋の入り口で止められてしまった。ちぇっ。

広場へ戻ると、いなたいインスト・バンドがまだ演奏中。再度ワーフのほうへ。広場で入手したお祭り情報チラシには、そろそろスイング・ジャズの演奏があるようなことが書かれていたのだけど、一向に始まらない。







時間的にそろそろ夕食をとらなければいけないのだけど、やまほど食べたお昼が胃にもたれてる。なにか軽く食べられそうな店を探したが、すでに店じまいしているところが多く、残っているのはちゃんとしたレストランばかり。しかたがないので広場へ戻り、広場に出ている屋台でなにかを買って食べることにした。

カレーの屋台があったので、そこでチキン・ナン・ブリトーなるものを買う。チキン・カレーとライスをナンで巻いたもの。

ブリトーを食べながら、次のステージで演奏するアフリカのグループを待つ。その間にどんどん体が冷えていく。アフリカのグループの演奏は、この町でこれまでに聴いたどのグループよりもうまかったけど、寒さには勝てず、ホテルへ戻ることに。戻る道すがら、本屋の前で演奏するじいちゃんふたり&おばちゃんひとりのジャズを聴いたり、寒そうなサンバ隊の姉ちゃんを見たりした。

ダウンタウンにはどんどん人があふれてくるが、自分らの泊まっているあたりまでは祭りはきておらず、これまで以上に静か。ホテルに戻り、熱いシャワーで冷えた体をあたためる。小腹が減ったので、朝食のときにキープしたコーンフレークを食べ、テレビを見ながら年越し。

深夜0時とともに、モントレー湾のほうで花火が上がった。高い位置に上がったので、ホテルからも充分見えた。ホテルに戻っていた客のほとんどが表に出て、みんなで花火見物。あまり多くは上がらなかったけど、花火終了と同時に拍手と「Happy New Year」の掛け声があった。街のほうからは「ウォー」という声が聞こえてきて、なんかアメリカ的ーと思ってしまいました。

無事に年を越したので、寝ることにする。



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